妻の耳鳴りは、2つの期間に分けることができます。
2、耳鳴り2回目(第4子出産後、1年程度続く。重症)
見てお分かりのように、妻の耳鳴りは2回あったのですが、どちらも出産の後に発症しています。
東洋医学的な考えになるのですが、これは出産によって腎臓が疲れてしまったためです。
東洋医学では、腎臓は生命エネルギーが宿る場所とされており、生殖器である子宮と深く関係しています。
ですので、出産によって子宮が疲れてしまうと、腎臓も同じように疲れてしまうのです。
そして腎臓は耳とも関係しています。
つまり、出産によって「子宮→腎臓→耳」というように疲れが広がり、耳鳴りを発症したのです(ちなみに出産後に、腎臓の病気である膀胱炎や腎盂炎、耳鳴りやめまいなどを発症される女性は結構多いです)。
目次
耳鳴り1回目
〈発症時期〉
・第3子出産後、3~4ヶ月後から1年程度。
〈症状〉
・耳鳴りは「シャー」という音。最初は水道が止まってないのかと思った。
・不安はそれほど強くない。
・浮遊性のフワフワとしためまいがあった。
・24時間、鳴り続けた。
・聞き返すことが増えてきた。
・耳の詰まり感があった。
・長年、眠りは浅かったが、耳鳴りが始まってから、より浅くなった。
・寝付きは悪くなかったが、朝までに何回も起きた。
・夢をよく見た。
・寝ても疲れが取れなかった。
〈治療方法〉
・この1回目の耳鳴りはあまり気にならなかったので、当初は耳鳴りの治療はしなかった。
・耳鳴りよりも首や肩のコリが辛かったので、当初はそちらのマッサージばかりしていた。
・念入りにマッサージしていたら、いつの間にか耳鳴りは消えていた。
1回目の耳鳴りは軽症だった
この1回目の耳鳴りは妻にはあまり気にならなかったようで、耳鳴りの辛さを訴えることはありませんでした。
妻はそれよりも「首と肩が辛い」といつも訴えていましたので、私は首と肩を毎日のようにマッサージしていました。
この時は夫婦ともども、耳鳴りにはまったく意識がいっていませんでした。
ですので特に耳鳴りの治療はしていませんでしたが、よくマッサージをしていたらいつの間にか消えていました。
しかしそれは、1回目の耳鳴りが軽症だったからであり、2回目の重症の耳鳴りはマッサージでは改善しませんでした。
耳鳴り2回目
〈発症時期〉
・第4子出産後から1年程度。
〈症状〉
・耳鳴りの音は1回目のものよりも大きくなり、頭鳴りも伴うようになった。
・音の種類は様々で、ジェット機の爆音のような「ゴーッ!」や、川の音のような低い「ゴー」。
・耳の中が膨張する感じがあり、常に圧迫されている感じ。
・聞き取りが悪くなった。
・外からの音が響くようになった。人の声や水道の音など、何でも「ボワンボワン」と響く。
・テレビ+人の声など、音が2つ以上になると、辛くて耳をふさぎたくなる。
・症状は妊娠中から強くなり始め、出産後はかなり強くなった。
・不安感がだいぶ強くなった。
・耳鳴り以外にも、頭痛や首、肩、腰の痛みなどを訴えるようになった。
〈併発した病気〉
・膀胱炎・・・出産から1~2ヶ月続いた。
・腎盂炎・・・出産の1ヶ月後から発症。2~3ヶ月続いた。腎盂炎になってから耳鳴りは強くなり、頭鳴りと頭痛を発症するようになった。
〈治療方法〉
・当時のマッサージでは、耳鳴りや不安感などの症状は改善しなかった。
・自律訓練法を行ったところ、1ヶ月程度で耳鳴りが小さくなった。
・耳鳴りが小さくなって楽になったので、ストレッチポール、足療ローラー、足もみ、ウォーキング、汗かきなどのセルフケアができるようになってきた。
・上記のセルフケアを3ヶ月ほど続けた結果、耳鳴りおよびそれ以外の辛い症状がだいぶ改善された。
・上記のセルフケアを始めてから約1年後、耳鳴りはなくなる。
2回目の耳鳴りは重症だった
この2回目の耳鳴りは、妻にとってそうとう辛いものでした。
第4子の出産直後から始まり、膀胱炎と腎盂炎を発症してからはますます耳鳴りがひどくなりました。
1回目の時は「耳鳴りが辛い」だなんて妻は言いませんでしたが、この2回目ではさまざまな辛さを訴えるようになりました。
「ジェット機の爆音のような音が始終するので頭ごと取ってしまいたい」
「頭がおかしくなりそうだから、テレビ消して」
そして、生まれたばかりの可愛いはずの娘の泣き声さえも「辛くてたまらない」と妻が言った時は、「そこまで妻は追い込まれているのか・・・」と愕然としました。
そこでマッサージなどを色々試しましたが、耳鳴りは一向に良くなりませんでした。
しかし、自律訓練法を行ったことで状態は好転し始めます。
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